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2021年5月14日

Classiサービスの最新状況について(4・5月度)

Classiご利用の皆様へ

 平素より、Classiをご利用いただき、誠にありがとうございます。これまでもお伝えしておりますサービスの最新状況(稼働状況や改善内容など)について報告します。

<主な報告内容>
・サービスの稼働状況
・実施報告① セキュリティ強化対策について
・実施報告② システム全体の性能改善につながった具体的な施策について
・システム・セキュリティ改善の状況について全体像のご報告

 引き続き、サービスの高負荷を引き起こした根本的な原因の解消と、セキュリティ強化を全社一丸となって最優先で取り組み、安定かつ安全なサービスを提供していきます。

■サービスの稼働状況(5月14日現在)

 新年度のアクセスユーザー数は、4月末の新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の発令もあり、昨年4・5月と同様、多くの方にご利用いただいていますが、サービスは安定しています。特に遅延や機能制限なども発生していません。安定している状態ですが、コロナウイルス感染症の拡大によるオンライン授業の実施増加に合わせ、5/13夜間にサーバーの増強も実施いたしました。

 

■実施報告① セキュリティ強化対策について

 昨年度から継続して、サービスのセキュリティ対策を実行してきました。発生直後の対応やこれまでセキュリティ強化対策を含めて、今後の取り組みについて、5/11にご報告していますので、こちらでもお伝えいたします。

https://corp.classi.jp/news/2416/

 

■実施報告② システム全体の性能改善につながった具体的な施策について

 昨年春につながりにくさを発生させたサービス全体へ影響のある部分を、一つ一つ改善したことで、サービスの安定化につながっています。以下が全体の性能改善につながっている改修内容となります。

  1. 年度更新の際のデータベースへの負荷の改善
    Classiを構成する部品となる機能の呼び出し呼び出しを減らすことで、データベースへの負荷を軽減した
  2. Classiを構成する部品(ユーザー情報を取得する入出力処理)の改善
    データベースへのアクセス回数を減らした上、書き込みデータベースではなく、読み込みデータベースを読み込みにいくように変更した
  3. Classiを構成する部品の調整
    同時に接続できる回線の量を増加させた
  4. コンテンツボックス検索機能の性能改善
    コンテンツボックスの検索の性能を改善し、また、内部サブシステムを呼び出す回数を減少させた
  5. 生徒アプリの初期画面の性能改善
    データ取得の性能改善を行い、問題なく起動できるように改善した
  6. データベース接続時に時間のかかる一部の処理を改善
    接続のたび時間のかかっていた処理を改善し、データベースへの処理を軽減した
  7. 校内グループの「見ました」の性能改善
    「見ました」の取得処理の改善を行い、内部サブシステムへの負荷を軽減した
  8. データベース間の接続・処理方法の改善
    長時間接続を保持しないように改善し、他の機能がデータベースにスムーズにアクセスできるように改善した
  9. データベース分割
    すべての学校が共通で使うデータベースと、学校ごとのデータが保持されているデータベースを、別々のサーバーに保存するように変更し、負荷を分散した
  10. 校内グループ・校外グループ・コンテンツボックス・メッセージの機能改善
    効率の悪い読み込み処理を改善するなどデータベースへの負荷を軽減・分散した
  11. 「ひみつの質問」の性能改善
    データベースの他の書き込み処理をブロックしないように改善した
  12. Classiを構成する特定の部品の依存を解消
    不要な負荷のかかる依存をなくし、部品への負荷を軽減した

 

■システム・セキュリティ改善の状況について全体像のご報告

 1月度にお伝えした方針に従い、昨年より取り組んでいるシステム・セキュリティ改善に関する取り組みについても記載します。

【重点項目1】データベースの再設計
 昨年春のサービスの高負荷の根本的な原因であった、各種サーバ群の負荷が集中しやすい部分について、継続的に見直しやチューニングを行っています。2月の改修で、データベース間の繋がりが強かったものを切り離し、データベースをスケールアウトさせやすい仕組みになりました。*スケールアウトについては9月の報告をご確認ください。

【重点項目2】抜本的な通知機能の改修
 サービスの通知を遅延させないしくみとして、システム内部で並列処理(複数のサーバで負荷を処理)することによって、スムーズな通知が行えるよう抜本的な改修を継続して行っております。共通で利用する処理基盤を刷新して、主要通知の載せ替えを順次行っています。その後、さらにお知らせバッヂなどを表示するための基盤を刷新しさらなる改善を進めていきます。また、Classi全体が利用しているデータベースから切り離しを行い、どちらかの処理が集中したとしても、もう一方に影響を与えないような分離を完了しております。

【重点項目3】コンテンツボックスの改修
 サービスの安定化に向けて、ファイル管理処理の改善を行っています。例えば、3月〜4月に負荷が高い設定登録機能についてファイル管理をコンテンツボックスから切り離しています。各種負荷対策も進めており、コンテンツボックス・設定登録を含めたファイルを利用するシステムでも大きな遅延は発生しておりません。

【重点項目4】ログインのしくみの改修
 サービスのログイン時の認証のしくみにおいても、特定のデータベースに影響を与える処理の発生することによって安定稼働を阻害していた部分について、継続して解消を進めております。加えて、セキュリティと利便性を両立した抜本的な改善した新しいログインの仕組みの設計を進めています。

【重点項目5】システム基盤と使用技術の統一
 サービス全体で最適なシステム基盤と使用技術に統一することで、サーバの増設による処理能力の向上が容易となり、サービスの高負荷時にも備えることができます。統一の範囲を順次広げております。

 

 引き続き、具体的な性能改善を行っていくとともに、改善結果についてもお伝えしていきます。

 

以上


 

 今までのご報告の一覧はこちらから確認いただけます。