ニュース キービジュアル

2015年5月8日

2015年度に全国120校以上の高校・中学で正式採用

 

ソフトバンクとベネッセの合弁会社Classiが提供する学習支援クラウドサービス、
2015年度に全国120校以上の高校・中学で正式採用
– タブレット活用台数で日本最大規模 –

 ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区)と株式会社ベネッセホールディングス(本社:岡山市北区)が2014年に設立したClassi(クラッシー)株式会社(本社:東京都新宿区、以下:Classi)は、2015年4月より正式サービスを開始した学習支援クラウドサービス「Classi」が、2015年度に全国120校以上の高校・中学で採用が決まりましたことをお知らせします。学習支援クラウドサービスのタブレット活用台数としては、日本最大規模(※1)となります。

 教育でのICT活用をめぐっては、文部科学省が児童生徒1人1台の情報端末の実現などを推進しており(※2)、また全国の自治体も独自に実証実験を進めつつあるなど、タブレットなどを活用した学習環境は急速に広がっています。

 「Classi」は、タブレットをはじめ、スマートフォンやパソコンでも利用できる学習支援クラウドサービスです。先生、生徒双方を支援する機能をそろえていますが、サービスの採用は学校単位となっており、生徒1人あたり3,600円/年(月額300円相当)で利用いただけます。主な機能として、生徒の学習状況や成績、活動履歴などが蓄積され面談などで活用できる「生徒カルテ」、生徒が学習スケジュールを管理したり家庭での学習時間を記録したりできる「学習記録」、授業に利用する動画や画像などの素材をまとめて保管し、簡単に生徒に共有できる「コンテンツボックス」などがあります。

 これらの機能は、各学校のICT環境の整備状況や学校の特色、利用シーンなどに応じて自由に組み合わせて利用することができ、学校教育でのICT活用を段階的に進めたい学校にも多く採用いただいています。また、ICT環境の整備については、ソフトバンクグループが各学校の必要に応じて、安心安全なセキュリティーシステムや通信機能を備えたタブレットを提供します。

 「Classi」を活用いただいている学校では、授業で使う教材や素材を授業前後に生徒に共有することで、授業のあり方自体が深化した事例や、学習記録を生徒が入力することで、日々の努力が可視化でき、学習時間や学習意欲の向上につながった事例も出てきています。

 ソフトバンクグループ、ベネッセグループおよびClassiは、教育におけるICT活用の重要性と今後の一層の高まりを見据え、学校教育、家庭学習の両方の領域で、最新のテクノロジーも活用しながら、未来を生きる子どもたちによりよい学びを提供できるよう新たな教材・サービスの開発に取り組んでまいります。

※1 学習支援サービスにおいて。全国の高校・中学のタブレット活用台数合計1.2万台以上。(Classi調べ)
※2 文部科学省「教育の情報化ビジョン」2011年4月28日発表より。

■Classiの主な機能紹介
1.生徒カルテ
 生徒の出欠や学習状況、成績などを、タブレットで簡単に記録・集計できる機能です。履歴を活用して、生徒一人一人に効果的な面談指導が実現します。また、集計の自動化や、先生同士で指導の記録や履歴の確認ができる機能も備えているため、校内で迅速な情報共有も可能になります。

2.学習記録
 毎日の学習時間や学習内容を生徒自身が記録できる機能です。スマートフォン用のアプリもありますので、いつでもどこでも入力できます。また、記録された内容は先生向け機能の「生徒カルテ」にすぐに反映され、タイムリーな指導にも活かせます。

3.コンテンツボックス
 授業中や授業前後に使用する教材や動画・画像などの素材を生徒に簡単に共有できます。反転学習やアクティブ・ラーニングなどの能動的な学習にも活用することができます。また、会議で使用する資料や、指導用教材の校内共有や管理にも利用可能です。

■Classiの活用事例
福岡県立大川樟風高等学校 毎朝入力する「学習記録」で、生徒の状況をリアルタイムに確認
福岡県立大川樟風高等学校では、生徒が毎朝入力する「学習記録」をもとに先生が面談を行うなど、主に生徒向け機能を活用しています。生徒の状況をリアルタイムかつ詳細に把握した状態で話し合えるため、より充実した指導が可能になりました。

仙台城南高等学校 整備されたICT環境のもとで、先進的な学びを実践
仙台城南高等学校では、ICT活用をより深化させるツールとしてClassiを活用しています。グループワークや調査研究活動を行う際に「コンテンツボックス」で情報や素材の共有をしたり、コミュニケーション機能で先生や生徒間で意見交換をしたりすることで、先進的な学びを実践しています。

羽衣学園中学校・高等学校 ICTの特性を活かし、「一斉」「協働」「個別」の学びを実践
羽衣学園中学校・高等学校では、タブレットの特性とClassiの各機能を組み合わせることで、「一斉学習」やペアワークなどの「協働学習」、「個別学習」を最適な形で実践しています。学習のプロセスや結果などは「生徒カルテ」に蓄積されるため、指導効率の向上にもつながりました。

長崎南山高等学校 通信機能つきのタブレットを導入し、様々なシーンで活用
長崎南山高等学校では、Classi採用を契機に通信機能つきのタブレットを全校に導入しました。いつでもどこでも入力や確認、共有ができるようになり、生徒一人ひとりにとって効果的な学習や面談指導ができるようになりました。

広尾学園中学校・高等学校 「学習記録」を活用し、生徒自身の自己管理能力を育成
広尾学園中学校・高等学校では、生徒が「学習記録」に入力した詳細な情報をもとに、生徒に気付きを与える個別指導を行っています。記録した内容は生徒自身の活動のポートフォリオにもなるため、目標設定や振り返りなどの自己管理能力の育成にもつながっています。

以上