2024年2月28日
弊社が開発・運営している教育プラットフォーム「Classi(クラッシー)」において、個別最適な学びを支援する「学習トレーニング」機能の活用と模試結果に相関関係が確認できましたのでご報告いたします。
今後も、教育AI・学習記録データを活用した生徒一人一人に合わせた新しい学びをより効果的な形で実現していくため、プロダクトの開発を進めてまいります。
【事例概要と成果】
・比較対象
Classi内の学習トレーニング機能を*①自主学習・おすすめ演習正答が合計20問以上の生徒と②自主学習・おすすめ演習正答が合計20問未満の生徒
・対象模試
2023年7月進研模試と2023年11月進研模試の結果推移
・学年及び人数
高校1年生・6,021名
*実証研究にご参加いただき、データ提供の承諾をいただいた学校
・教科
英語・数学・国語
・成果
学習トレーニング機能を*頻繁に利用した生徒は、そうでない生徒と比較して、偏差値が平均で0.83上回っていました。
*頻繁に利用=4ヶ月間で学習トレーニング内のAIによる個別最適化された自主学習・おすすめ演習正答が合計20問以上の生徒
【学習トレーニング開発責任者からの声】
Classiプロダクト本部 学習PMF部 部長 安部 亨
「学習トレーニングは、2つの課題の解決を目指して開発しました。一つ目は、クラス内での学力にばらつきがある状態で、全員同じ問題を解くだけでは個々の学力習得が難しいという課題で、二つ目は生徒の皆さんが学習する際に、学力向上に向けて最適な問題がわからないという課題です。先生から一律で生徒全員に同じ課題を配信するのではなく、AIが個人の解答をリアルタイムに分析し、各々の実力に合った問題が提供されることで、生徒は自分の状況に応じて学習を進めることが可能となります。
今回の検証結果では、AIにより個別最適化された問題演習に20問以上取り組んだ生徒の模試結果の成績にポジティブな影響が見られました。自分にあった問題が配信され、「できた」経験が重なり、学習への意欲が高まった結果と考えられます。
加えて、学習トレーニングはPC・タブレットだけでなく、スマートフォンにも対応しています。忙しい生活を送る生徒たちでも、通学時間や寝る前の時間、さらにはちょっとしたスキマ時間に自分のペースで学習を進めることができます。
今後も、Classiの学習トレーニングは、生徒一人ひとりに合わせた学習を個別最適に後押しし、生徒が自らの進路実現のために必要な学力を身につけることを目指します。また、生徒の声やフィードバックを活かし、教育現場における先生方の業務負荷軽減にも寄与していきます。」
【Classiの学習トレーニング機能とは】
学習トレーニング機能(通称「学トレ」)機能は、全国の高校約1,000校が活用したClassiのWebテスト「Classiチャレンジ」とWebドリルを複合して進化させた、個別最適な学びを支援する機能です。
学トレ機能には、①生徒が模試の結果から個人で自律的に学習を進められる「自主学習機能」と、②先生が課題を配信し、その結果から個人に合わせた学習課題が提案される「先生課題配信機能」が搭載されています。
いずれも、生徒個人に合わせた学習課題を提案でき、何から勉強すれば良いかわからない、学級内での習熟度にばらつきがあって、全員同じ問題を解いていくだけでは個々の学力習得が難しい、などの課題を解消に繋げていくことが可能です。
①自主学習機能
②先生課題配信機能
学トレは、2023年6月に英語・数学・国語の三教科でリリースされてから累計1,450校、25.4万人に利用され、解かれた問題は4,150万問にも及びます。
【今後】
今後も弊社は、特に生徒の個別最適な学びを適える学習トレーニング機能において、理科・地歴科目領域の拡充や、課題数増強を含めたプロダクトの改善に尽力し、自らの未来を切り拓くために力をつけられる生徒を一人でも多く増やすことを目指します。同時に、総合型入試領域でのサポートプログラムや探究領域での提供サービスの拡充も実現しながら、生徒自身が「やりたいことを具現化する」ためのサポートを進めてまいります。