2017年7月13日
Classi株式会社
学習⽀援クラウドサービスのClassi、岡⼭⼤学とビッグデータ解析による 英単語学習意欲向上のための実証事業を開始
– 「マイクロステップスケジューリング法」を活⽤した個別成果の可視化を実現 –
株式会社ベネッセホールディングス(本社:岡⼭市北区)とソフトバンク株式会社(本社:東京都港区)の合弁会社Classi(クラッシー)株式会社(本社:東京都新宿区)と、岡⼭⼤学寺澤孝⽂研究室は、岡⼭県やその他の県の⾼等学校の1・2 年⽣に対し、「マイクロステップスケジューリング法」を活⽤した学習意欲向上を検証するための実証事業を6⽉に開始しました。
今回の事業では、⽣徒が毎⽇10分、個々のスマートフォンやタブレットなどで英単語学習をする際、「マイクロステップスケジューリング法」で学習するグループと、英単語帳を順番に学習していく従来型の学習をするグループに分かれ、個々の英語スコアの上昇を⽐較します。「マイクロステップスケジューリング法」が英単語⼒の向上にどう効果があるか、また、⽣徒個別の学習成果を可視化することで、学習意欲向上にどう寄与するかを検証します。
■マイクロステップスケジューリング法とは
岡⼭⼤学の寺澤研究室が取り組んでいる「マイクロステップスケジューリング法」とは、ビッグデータ解析によって、いつどのようなタイミングで学習し、テストをするかをスケジューリングすることにより、個々の正確な学⼒を測れるようになる、独⾃のスケジューリング原理を⽤いた測定法です(寺澤孝⽂⽒が特許を取得)。これにより、⽇々の学⼒以外の要素(⼀夜漬けなど)の影響を除いた学⼒をより正確に、⾼い精度で測ることができるため、短い学習の積み重ねの効果を個々に可視化・フィードバックすることが可能となり、⼦どもの学習意欲の向上に寄与します。
また、寺澤⽒の研究では、暗記学習において、⼀⽇に同じ単語を5回以上学習しても効果が検証できず、ごく短い時間の学習を継続的に⾏うことで、成績の伸びが⾒られることがわかっています。単語などの暗記学習において、「マイクロステップスケジューリング法」を活⽤し、繰り返し学習をスケジューリングすることで、より効率的な学習を実現します。データを活⽤したアダプティブラーニングを推進しているClassiは、本研究において、⾼校⽣の基礎的な知識修得をサポートしていきます。すでに実証研究で効果が出ている、ゴールに最適な順序での学習を提案するKnewtonの提供するアダプティブラーニングエンジンや、ベネッセのアセスメント結果との連動による⽣徒の最も勉強すべき学習のレコメンドなど、個々にあった最適な学びを提案していきます。
■研究概要
実施時期:2017 年 6 ⽉〜2017 年 12 ⽉末 ※状況により延⻑の可能性あり
実施内容:⼤学⼊試で必要とされる英単語の e ラーニング
対象学年:岡⼭県、その他の⾼等学校の⾼校⽣ 1・2 年⽣
実施⽅法:英単語学習コンテンツを、⽣徒個々のスマートフォンやタブレットで利⽤
※以下の 2 つの e ラーニングシステムのいずれかを利⽤
Aグループ ⇒「マイクロステップスケジューリング法」で学習
Bグループ ⇒英単語帳で順番に覚えていく従来型の学習
■ご参考
ビッグデータの教育活⽤:ビッグデータの質を⾶躍的に⾼めることで、⼦ども⼀⼈ひとりの⽇々の学習の効果が可視化できる
出典:岡⼭⼤学⼤学院教育学研究科教授 寺澤 孝⽂ 公式ウェブサイト
https://edu.okayama-u.ac.jp/~shinri/terasawa/research002.html#2-002
以上