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2019年10月21日

おにぎりアクション参加校レポート #3 神戸山手女子中学校高等学校

 

おにぎりアクション 2019 とは

 TABLE FOR TWO International(以下、TFT)が、2019年10月7日(月)から11月20日(水)の期間で実施する、今年で5年目となるソーシャルアクションです。おにぎりにまつわる写真を、指定のハッシュタグ「 #OnigiriAction 」をつけてSNSや特設サイトに投稿すると、協賛企業が寄付金を提供をします。それにより、1投稿につき給食5食が、アフリカ・アジアの子どもたちへ届きます。

 Classiでは、期間中に中高生向け探究コンテンツの無料提供を行うと共に、Classi利用校の「おにぎりアクション」の様子をレポートでお届けします。

 今回は、おにぎりアクションアンバサダー校の神戸山手女子中学校高等学校の取り組みについて、同校 教務部長・社会科主任の近藤 隆郎先生にお伺いしました。


 

「おにぎりアクション」はいつから、何をきっかけに参加されるようになりましたか?

 「おにぎりアクション」がはじまった2015年からです。

 その少し前、ニュージーランドの姉妹校からのゲストを迎える際に、キウイフルーツを寄付金付きで販売して「おもてなし」をしたのが最初のTFTでした。わずか20円で途上国の給食1食が賄える。しかも自分たちが力になれる。そのことが多くの生徒の心に響いたようです。熊本地震が起きてからは、復興支援を兼ねて熊本県産のドーナツや飲料もTFT対象商品に加えています。また、学外にも活動の機会をいただいており、これまでにすでに1万食以上の給食支援が実現しています。

今回の「おにぎりアクション」には、何年生が取り組みましたか。また、具体的にどのような活動を行なっているのか教えてください。

 高校3年生の社会科・時事研究の受講者60名が、授業でSDGsや食料問題について学習を行った上で、運営にあたっています。おにぎりの具材選びをするチーム、中学朝礼・高校朝礼で全校生徒に呼びかけるチーム、POP作りをするチーム、そして販売を担当するチームなどに分かれて、それぞれが工夫を凝らしながら活動を進めています。

 今年度は、国連の定める「世界食料デー」(10月16日)からの4日間、食堂業者様に握っていただいたおにぎりを昼休みに生徒が販売します。どのおにぎりも1個100円で、各日100個用意しています。おにぎりが一つ売れるごとに、売価100円のうちの10円にPTAからの10円をあわせた20円で、途上国に給食1食が届けられる仕組みです。

「おにぎりアクション」に取り組んでいる生徒さんの様子を教えてください。

 とにかく楽しんでいますね。自分たちのしていることを他の人たちが応援してくれる。だから余計に頑張れる。そしてどうすればもっと上手くいくかを考える。すると新しいアイデアが生まれてくる。それが嬉しくてまた頑張れる。良いように廻り始めると、楽しくてしょうがない。そういう感じです。気が付けば、何だかこちらも楽しくなっています。

 また、ここ最近、企業ではCSR(企業の社会的責任)、学校ではESD(持続可能な開発のための教育)の一環としてこの「おにぎりアクション」に参加されるケースが増えていて、自分たちが先輩たちから引き継いだものが社会全体に広がっていくのを肌で感じられるのも嬉しいようです。

今年度、工夫しようとされている点があれば教えてください。

 毎年、大阪中央卸売市場様のご協力で、松茸おにぎりを用意しているのですが、今年は、台風被害を受けた千葉県産の枝豆を加えて、購買支援にも繋げようと考えています。また、(株)Mizkan様より「おむすび山」をご提供いただけることになっています。

おにぎりアクションアンバサダー校として、生徒の皆さま・教員の皆さまより他の高校へのメッセージをお願いします。

■生徒の皆さま

 飢餓に終止符を打つことは確かに簡単ではありません。しかし、学校のみんなで力を合わせることのできるこの機会を大切にして、一歩でも二歩でも前進できるように頑張りたいです。皆さんも私たちと一緒に、楽しく食べて、楽しく学べる子どもたちを増やしませんか。

■教員の皆さま

 給食支援を受けている学校では、就学率が大幅に向上しているそうです。学校に通えない子どもがいるのなら、それを学校に通えている子どもたちが助けるのは当たり前のこと。そう思って活動を続けています。みなさんも一緒に取り組んでみませんか。

ーありがとうございました。

 Classiでは、おにぎりアクション期間中、Classi 連携サービス「探究ナビ」にて、期間限定で無料コンテンツを提供しています。本コンテンツは、TFT協力のもと、「貧困」をテーマに課題設定を体験するワークと、「おにぎりアクション」につ ながる探究プロセスを題材に構成されており、探究活動の課題設定を体験することができます。
 下記よりダウンロードいただき、是非お気軽にご活用ください。
 (※ダウンロード期間は終了いたしました。)

以上