2025年11月6日
84校から85人の先生、教育委員会の方々に参加いただいた、学校と保護者をつなぐ連絡サービス「tetoru(テトル)」オンラインセミナー「教育DXロードマップ『12のやめること』から考える、教職員が児童生徒と向き合える環境の実現方法」の開催レポートを公開いたしました。

本セミナーでは、千葉県八千代市立大和田中学校の高橋教頭先生をお招きし、教育現場における業務改革や教職員の働き方の見直しについて、tetoruの活用事例とともに具体的な取り組みが紹介されました。
【背景:「教育DXロードマップ」と「やめること」の視点】
2025年6月にデジタル庁が改訂した『教育DXロードマップ』では「誰もが、いつでも、自分らしく学べる社会」の実現を掲げ、その前提として教職員の負担軽減が重視されています。しかし、学校現場では「検討する時間がない」「何から手をつければいいのかわからない」といった課題も多く、特に「学校徴収金の現金集金」などアナログ業務が依然として多く残っていることが指摘されています。こうした状況を踏まえ、高橋教頭先生は、教育DXを「やること」ではなく「やめることから考える」という視点を持ち、tetoruの集金機能を活用して現金徴収のデジタル化に挑戦しました。
【DXの効果】
高橋教頭先生から、生徒数約900名の大規模校である大和田中学校でtetoru導入により1回あたり4〜5時間を要していた現金集金業務を1時間強にまで短縮できた事例が発表されました。
導入に際しては、「子どもの安全」「保護者の利便性」が目的であることを明確にしながらPTAに理解を求め、「希望者には従来通り手集金を継続できる」選択肢を設けるなど、保護者に寄り添った対応を行うことで、導入後2か月で全校生徒の約8割が利用するまでに至るデジタル化を無理なく実現できたことが言及されました。
また、高橋教頭先生は「DXは手段であり目的ではない」と語り、集金業務に限らず、日直や朝練の見直しなど、「当たり前」を疑いながら働き方を再構築する取り組みも紹介。デジタルに頼るだけでなく、教職員一人ひとりの声を聞き、チームで協働する文化を育む「働きがい改革」にも力を入れていることも共有されました。
【参加者アンケート:「現場のリアルな話が心に響いた」】
セミナー後のアンケートでは、「良かった」「非常に良かった」と回答した参加者が大多数を占めました。主なコメントには次のような声が寄せられています。
・実際の学校現場の困難さや課題解決のプロセスがリアルに伝わった。
・児童生徒の安全を守るための導入決断が印象的だった。
・小学校の事例や『12のやめること』の他の項目も知りたい。
【今後への期待】
アンケートでは、tetoruの「集金システム」「欠席連絡カスタマイズ機能」「翻訳対応」などへの個別デモ希望も寄せられました。さらに、「小学校での活用事例を知りたい」「他校のtetoru運用方法を聞きたい」といった声も多く、教育DXへの関心と期待の広がりが見られました。
セミナーアーカイブ視聴
本セミナーのアーカイブ動画は、以下のページからご覧いただけます。
👉 https://hubs.ly/Q03BJskm0
Classiは、今後もtetoruを通じて、学校・家庭間のコミュニケーションを円滑にし、教育現場の課題解決に貢献してまいります。